梵魚寺で猫に会ってしまった(3)
猫に会ってしまった
紅葉にはまだ少し早い初秋の梵魚寺に心洗われつつうろちょろしていると、猫。
いや、君のほう寄ってってるんじゃありませんよ、という感じで近づきます。
無事に警戒圏内に入り、ゆっくりと手を差し伸べます。
ファースト・コンタクトは額。
猫の額に収まるように五本指の先端を一点に集めて、ぽりぽり。
一次試験通過。
二次試験は下あご。
慌てていることを悟られない程度の素早さで、指の先端を耳の後方から首、あごへと這わせます。
猫があごをあげます。
ここまでくれば、合格。
ニヤッと笑みつつ、あとは交流を楽しみましょう。
もともと人なつこいところがあるのでしょうか、小生がその場を離れたあともしばらく付いてきては遊んでくれました。
彼はその後、観光で訪れたと思しき美人2人の方に走っていき、遊んでもらってました(合掌)。
(了)