済州島~インスタ映えするほう(2)~
冬の済州島は美しい
海水浴場がちょいちょいありますが、さすがに冬に泳ぐ人はいません。
天地淵の滝(천지연폭포)に向かう途中、ちょいちょいビーチのそばに車を止めて海を見せてくれます。
いわゆるエメラルド・グリーンの海を見るは初めてです。これだけで感嘆しきりだったのですが、人気がいないビーチはこんなにも静かで綺麗なものかなと感心します。
済州島~インスタ映えするほう(1)~
済州は観光地
済州島は言わずと知れた観光地ですが、小生が初めて訪れた済州はバイト先でした。
韓国の某研究機関から「済州大で食の安全に関するシンポがあるから何か喋ってちょ」という依頼とも命令ともつかぬ連絡が入ったためです。ついでに観光でもと思いつつ、こういう時に限ってソウルで忙しいわけです。
悔し涙に暮れながらシンポ前日の夜に済州に入り、シンポと懇親会を何となく済ませ、翌日の昼の便で帰京。観光要素ゼロの済州でした。
その恨を抱えていたところに、某公企業に勤める友人が済州の某ホテルに短期の出向でしばらく居住するとの連絡。地元に慣れた頃を見計らって観光に行こうと心を決めていたのです。
2018年の12月、たまたま安い航空券が出ていたおかげで、ついに恨を解く機会が訪れました。友人はすでに地元情報にも詳しく、また車を使えて自由に動くことができます。プランを立てて待ち構えてくれていて、効率もばっちりです。
季節は冬でしたが、ところどころ花畑が綺麗です。1,000ウォンだか2,000ウォンだか、ともかくいくらか払って花畑で写真を撮れるサービスがあったりして感心したものです。
(つづく)
済州島~インスタ映えしないほう(4)~
ゴールの前に観光スポットも
6コースのゴール地点にオルレ旅行者センターという案内所兼土産物販売もするカフェがあります。
歩ききった興奮から土産や記念品をしこたま買い込んでしまう危険なスポットなわけですが、その手前に李仲燮(이중섭)画伯にちなんだ通りがあります。
そのせいかどうか、周辺一帯が洒落た感じです。
根性の源はビールや
ただ、すでに10キロほど歩いているところに急な坂を登らされ、男のど根性を試されてる気分になります(身体的疲労はポリティカル・コレクトネスに対する配慮を減退させるため、注意が必要です)。
カカオ・マップを取り出して、ゴール地点近くにスーパーを探しながら気力を振り絞ります。
チョンジ(천지)マートがなければ、きっと心が折れていたでしょう。
いつも飲んでるハイト・ビールですが、こんなにうまかったかしらん(灰皿として代用された紙コップがさり気なく置きっぱなしにされているのは一流店の証)。
(了)
済州島~インスタ映えしないほう(3)~
風が気持ち良い
これは絶景と思うところもあれば、特に素晴らしい光景が展開するわけでもない田舎道も通ります。
出発点と到着点を除くとあまり人影も見えず、かと言って人気(ひとけ)がなさすぎて不安ということもなく。
お、風が気持ちええね。
色んなものにひっかかる
風に吹かれながら良い気分になっていると、もう何でも綺麗に見えてしまいます。すたすた歩けば3時間ほどでゴールできるんでしょうけど、いちいち色んなものにひっかかります。
もちろん、様子の良い建物にもひっかかります。
お、廃工場と思ったら、飲み屋機能をメインにするエンターテインメントビルディングだったりする建物でした。
(つづく)
済州島~インスタ映えしないほう~(2)
済州の海
火山岩が織りなす地形がおもしろい済州ですが、エメラルドグリーンといいますか、九十九里では見られない海の色も印象的。
この5月、以前から歩いてみたかった済州オルレッキル(제주 올렛길)の第6コースを回ってみました。初心者はこれが良いということで。
済州島の南側の縁、牛沼端(쇠소깍)から天地淵の滝(천지연폭포)のちょい手前、済州オルレ旅行者センターまでの約11キロです。
海といえば人工的に造成された港か九十九里くらいしか思い浮かばない小生、黒い火山岩が海辺を覆っている光景は非常に珍しく感じられます。
1ヶ所だけ、KALホテルの手前あたりでハードコースとイージーコースに分かれます。勢いでハードコースを選びましたが、ちょっとキツいかな、くらい(キツいのを避ける場合はKALホテル側を行けます)。
様子の良い建物がちらほら
道中、車道と重なるコースでは所々にかって工場であったと思しき建物があります。気持ち良く歩いてるせいもあって、これが実に良い様子です。
(つづく)